こんばんは!
うさたそです。
突然ですが皆さん、ブロガー界隈でこんな事件が起きているのをご存知でしょうか?
いやー、なりすましって怖いねぇ。
— ぺけ@ひも男 (@pro_strings) July 20, 2019
そして、女子大生にほいほい騙されるブロガー勢愛おしい。
カワウソ社長さんさすがっすわ。 pic.twitter.com/Ggbjp70OTm
そう!名付けて”ネカマ”騒動。
実際、このことが本当かどうかというのは
ごろ鯛(たい)@「はてなブログ」初物ブロガー(@glglsti2019)さんが
下記記事で検証されているので
私から詳しく書くことはいたしませんが、
今回、この記事ではなぜ「マミさん」がここまで反感をかってしまったのか?!
そして、今回のこの騒動から見えてきたお金の流れについて
詳しく考えていきたいと思います。
この記事は
・”お金をいただく”ということに対する意識の差
・「成長ストーリー」を大事にされる時代の変化
の3つの内容ですすめていきたいと思います。
SNSの世界で騙されたことを怒る人は意外と少ない
今回、このネカマ騒動で「マミさん」がここまで反感をかってしまったのは”ネカマだから”ということではありません。
その証拠に
もう1人、ネカマを実験的にしていたと同タイミングで打ち明けた人がいます。
しゅがさん(@sugar_310_sugar)です。
驚いたことに、この記事に対しての反応は今回の騒動の中心にいる「マミ」さんとは全然違いました。
「気づいてました(笑)」「笑いました」、「今でも女性だと信じている」と笑い話としてとっている方がほとんど。
怒った印象を受けるコメントなどは見受けられませんでした。
私も気付いていたけど変わらずしゅがさんが大好きです。
しゅがさんの場合、
「”女性”という確信になることは言わない」という、相手への不快感を残さないような工夫をされており
なおかつ、”実験の成果”というかたちでフォローされている皆さんに対して報恩しているため
打ち明けあた後も沢山の方から支持されるブロガーさんになられていますが
その他にも私は「マミさん」と「しゅがさん」には大きな違いがあると思っています。
それは”金銭の発生があるかないか”です。
金銭が発生する場合、人は敏感になる
「しゅがさん」は実験としてブログに成果をあげたのみで、
その他にネカマとしての活動は一切されておりません。
打って変わって、「マミさん」の場合は
・アドセンスをクリックし合うコミュニティの運営
といった形で金銭が発生する活動をされています。
この差は、正直かなり大きいと思います。
販売されているnoteでは”悩み解決”ができない
誰でもお金は稼ぎたいものですし、そのためにブログを運営している方が今や大半ではないかと思います。
その稼ぎ方も誰に指示を受けるわけでもないので自由ですが、
”お金をいただく”ということに対する意識の違いは、人に大きな不快感を与えてしまう恐れがあります。
人は大きく分けて
・悩みを解決したいとき
とこの2つに当てはまるとき、お金を出したくなるといわれています。
ブログだとアフィリエイトでも、 「育毛剤」や「ダイエット系」はクリックされやすいなんていう話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回の場合で考えると、「マミさん」が出しているnoteの内容は
ブロガー必見!インフルエンサーとしての自覚
という題名となっており、ブロガーの方たちの中には目指している人も多い
”インフルエンサー”という職業について言及されていることが読み取れますよね。
これを購入する人の心理としては
「実際にフォロワーの多い方から話を聞いて自分も目指したい」
「今の自分から抜け出したい」
という”悩みを解決したい”気持ちから購入されている方が多いのではないかと推測されます。
もちろん、”ネカマ”としてでも実力を伸ばしてきた「マミさん」が嘘なわけではないですし
どのような形であれフォロワーを増やしてきたことは実力だと思います。
ただ、問題なのはこの「インフルエンサー」という職業は
”ありのままの自分”というものがベースであるというイメージがついていることです。
顔出しはしていないにしても、「自分らしさ」「自分の特技」「自分の特徴」を使って人気を出す
ということが前提とされています。
つまり、購入した人たちが求めている「悩みを解決する方法」は載っていないわけです。
「自分の素性を偽って活動することでインフルエンサーになろう」という題名のnoteだったとするならば
このnoteを「悩みの解決」のために買う人はいないのではないでしょうか。
”お金を払ってもらう”ことを軽く考えてはいけない
note・SNS・ブログ・youtube。
副業になると言われているこれらは、顔と顔を合わせてお金を払ってもらうものではありません。
しかし、購入してもらう先には必ず人がいるということを忘れてはいけないと私は思っています。
まだ、私がアフィリエイトの記事を書いていないのも
今の自分で自信を持って紹介できるものがまだないと感じているからです。
こうして記事に書いてみると当たり前のことかもしれませんが、
最近SNSを見ていてその意識がない人も一定多数いるのかもしれない
ということを感じざるを得ないような投稿もよく見かけます。
「マミさん」が販売したnoteからも
こういった”お金をいただく”ということに対する意識の薄さを感じて(無意識の人も本能的に感じ取って)
不快感を感じる人が多かったのではないかと思います。
”心の会計”があることを忘れてはいけない
そんな「マミさん」が執筆されたnoteは300円で販売されております。
皆さんはこの金額を見たときに
「思ったより安いからいいじゃん」と思いますか?
それとも「300円もとるんか!」と思いますか?
行動経済学の中に心の会計(メンタル・アカウンティング)というものがあります。
人は無意識のうちに、入手方法や状況に応じて本来の金銭的価値と異なる独自の優先順位をつけるというものです。
例えば、私はひいおばあちゃんが亡くなった時に財布に入っていた1,000円札をもらい
何かご利益があるわけではないとわかっていても
なんとなくお守りのような感じで肌身離さず持ち続けています。
もし今私が財布を落とした場合、所持金の5,000円よりもまずはその1,000円の心配をします。
金銭的な価値を見たときには"5,000円"の方が絶対的に高いものでも
思い入れのある”1,000円”の方が大事に感じてしまうのです。
他にも、神社でもらった5円玉を大事にお守りとして持っている方もいるのではないでしょうか?
これもお金の価値で言ってしまえば「たった5円」ですが”神社”という神聖な場所でもらった5円玉には
金銭以上の価値を感じている人が多いのです。
「マミさん」のnoteを買った人が払った300円も、漏れずして誰かが頑張って稼いできたお金です。
悩みを解決したいという、もしかしたら藁にもすがる思いで買った人もいるのかもしれません。
そんな人たちにとって、その300円は”たった300円”ではないんです。
今後インフルエンサーを目指していこうと毎日必死に頑張っている人にとっては
1,000円で食事をするよりもかなり決断のいる、”想いのこもった300円”なのです。
少し考えすぎと言われたらそんな気もしますが(笑)
実際お金を払ってもらうということには責任があることを忘れては
人に本当に届けたいものは届かないのではないかと思っています。
「成長する姿」を重視されることがよくわかる流れ
さて話は少し変わって、今回のこの騒動で学べたことについて少しお話させてもらいます。
私が「マミさん」の行動を見ていて学びとなったのは
時代の流れが、「成長する姿・ストーリー」をより重視するようになったということです。
「マミさん」の場合は(嘘ではありましたが)
自分がどのようにインフルエンサーの位置に向かって成長しているかが、
フォローしている人たちにとっては成長ストーリーを身近に感じることができます。
その成長をそばで見ていた人にとっては「この人が書くnoteはどんな内容なんだろう」と気になりますよね。
逆に、いきなり「マミさん」のページに飛んだだけの人は
どんな人かもわからず何をしている人かもわからないので、そのnoteは買われないだろうと思います。
素性が分からず、何をしているか分からない人のnoteを買うことって実際あまりないですよね。
SNSは簡単に嘘をつけてしまう場所だと皆が分かりきっている今の時代にとって
プロフィールに書かれている肩書きよりも
その人の成長ストーリーを実際目で見て「嘘ではない」と確信できるものに対して
人は共感し、お金を払いたいと感じるわけです。
とはいえ、今回はその見せていた素性が嘘だったわけなんですが…
自分自身が今後SNS運用をしていく際には「成長ストーリー」を意識することも
大切になってくるのではないかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
連日いろんな人が取り上げている「ネカマ騒動」について
私自身が思うところについて書かせていただきました。
SNSでは常に新たなブランディング方法が誕生しており
めまぐるしい変化の中で色々なことを見極めなくてはならず本当に大変です。
しかし、だからこそ
何かに頼る戦略ではなく、自分自身のブランディングや戦略を練ることが
何よりも大切なことだと改めて私は感じました。
ぜひ、皆さんにとってもSNS運用について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
ネカマはいいけど、嘘ついて稼ぐのはダメ!ゼッタイ!
それではまたお会いしまょう〜!
ばいな〜ら〜!